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アセファル

アセファルは大地 地殻の下の大地は灼熱の炎 足の下に大地の灼熱を思い描く人間は燃え上がる 人の心臓が火と鉄とに化す時 恍惚の火災は祖国を焼き尽くすだろう 囚人が牢獄から逃れるごとく人は頭部から逃れるだろう  恍惚の幻覚の中でようやくそれが姿を見せる・・・神でも虚無でもなく、破局の形として・・・引き裂かれた存在の叫びを発しながら、憤怒の中でしか解き放たれ得ぬ愛にとっての不可欠のそれが

(ジョルジュ バタイユ『アセファル』)

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性行為の醜さについて誰も疑う者がない。

 

醜さを穢すことができないという意味で、エロティシズムの本質は穢すことだという意味で、美はこの上もなく重要である。

 

どんな時代においても、人間の相貌には二つの面があることを認めないわけには行かなくなる。極端に言えば、人間存在は一面において基本的に誠実で几帳面なのである。労働、子供に対する配慮、親切、忠実などといったことのあいだで人間関係は調節されている。しかるに逆の一面においては、暴力が容赦なく猛威をふるっている。条件さえ与えられれば、同じ人間が略奪、放火、殺人、強姦を犯し、他人を責め苛むのである。過剰が理性に対立している。(ジョルジュ バタイユ『エロティシズム』)