不満足なソクラテス

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二つ快楽のうち、両方を経験した人間が全部またはほぼ全部、道徳的義務感と関係なく決然と選ぶほうが、より望ましい快楽である。満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。そして、もしその馬鹿なり豚なりがそれとちがった意見をもっているとしても、それは彼らがこの問題について自分たちの側しか知らないからにすぎない。この比較の相手方は、両方の側を知っている。

 

人間を「神の目的」を果たすべき義務を負って創造された「神の作品」

とみなすロックの宗教的人間観に引照して理解する限り、ロックが自負したようにきわめて明確な概念であると言ってよい。

 

ヘラクレイトスはエファソス出身の著名な哲学者、アリストテレスは彼の「テュモスと戦うことは困難だ」という言葉におけるthymosを憤激の意に解しているようである。これはしかし彼の誤解であって実は欲情を意味していたのだと考えられる。

アリストテレス  二コマコス論理学)

 

見分けがつくものといえば、せいぜい食物と雄雌の違いくらいなもので、高尚なことは何一つ理解できませんでした。

蛇は食欲と性欲以外に関心はなかったと言っている。人間の幸福と動物の低俗な楽しみを峻別したアリストテレスの考え(二コマコス論理学)のエコーがこのあたりにある。

失楽園より)

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