イカロスの夢 飛び交う蝶は墜落を恐れない。

 天使や空想上の有翼獣の翼は、機能とは無縁の記号として飛行能力をもつ存在の背中に生えている一方、両腕に鳥の羽を蝋で固めたイカロスの失墜は、人間の飛行の不可能性の象徴であると同時に、現実的な飛行の可能性を探る発明家達の雛形となった。レオナルドのオーニソプラー(はばたき機)も

f:id:humpbackwhalex:20180128203804j:plain

f:id:humpbackwhalex:20180128203840j:plain

(蝶々形 オーニソプラー)

 

リリエンタールのグライダーも(オットー・リリエンタール(Otto Lilienthal 1848~1896)。「ドイツの滑空王」と呼ばれたリリエンタールは、ハンググライダーを開発して自ら飛んだ航空界の先駆者です)

f:id:humpbackwhalex:20180128204048j:plain

航空機の原型となる飛行機械の多くは、鳥の翼の研究に基づいて設計されている。推進装置による飛行の実現によって航空工学が独自の進化を遂げた現在も、鳥は飛行装置の雛形であることは変わりない。

 

おそらく飛行機は発明当初からその設計思想に自転車を内包していたように思われる。ライト兄弟がもともとは自転車店を営んでいて、ライト・フライヤーの制作にあたっては多数の自転車部品が流用されたということを少年時代に伝記か何かで読んだ記憶ある。自転車と飛行機の設計思想が共の合理的な軽量化という点で一致しているということの証左といえよう。(本より抜粋)

f:id:humpbackwhalex:20180128205647j:plain

(ライト・フライヤー号)